都市の記憶を包み込む
常盤平SONOプロジェクト
2026.4/25-26
SONOプロジェクトにて、常盤平スプリングガーデンで発表。
本作は、常盤平に残る住民インタビューや現在・過去の風景写真をオーガンジーに印刷し、それらをビニールに貼り合わせることで構成されたドーム状のインスタレーションである。会場となった金ヶ作公園には、かつて気球を膨らませていた記録写真が残されていた。その風景をきっかけに、空気によって立ち上がる仮設的なドームのイメージが生まれた。半透明のオーガンジーには、人々の言葉や断片的な風景が重なり合い、鑑賞者はその内部を歩きながら、土地に蓄積された複数の時間を辿っていく。
印刷されたイメージや言葉は事実をもとにしているが、再編集と再配置を通して、現実とは少し異なるもうひとつの「常盤平」の風景を浮かび上がらせる。この作品は、街の歴史を一方向的に紹介するアーカイブではない。
ドーム内部では、昔を知る住民が若い世代や子供たちに当時の話を語り、若い世代は現在の風景との違いから過去を自然に想像していく。
記憶は展示物として固定されるのではなく、人々の会話や交流を通して浮遊し続ける。
オーガンジー、昇華プリント、ビニール
6000×4800×120000mm
2026年


