うねりあう思考と永久行為

剥離する皮膚、収穫される記憶

場の表面を「剥離」し、身体的な加工を経て再び空間へ「集積」させることで、終わりのない思考の連鎖を定着させたインスタレーション。製作プロセスにおいて、私は会場の床一面に黒いラテックスを塗り広げ、乾燥した皮膜をカッターで帯状に切り出した。それらを一本ずつ手で捻り、有機的なオブジェクトへと変容させ、再び床へと敷き詰めていく。この土地の素材を収穫し、加工を施すような一連の手仕事は、私にとって「農業」に近い、根源的な身体感覚を伴うものでした。会場内には木製の橋が架けられ、鑑賞者はその上から足元に広がる膨大な「皮膚」のうねりを俯瞰します。壁面の映像には、ラテックスが捻られ、次々とオブジェクトが生み出されていく様子が投影され、目の前の物質が「永久行為」の結果であることを示唆します。カッターによる切断と手による捻転。その繰り返しの集積は、場の記憶を内包した「皮膚」としての彫刻であり、私の思考が物質を介して空間へと溢れ出した軌跡そのものである。

うねりあう思考と永久行為
ラテックス、木材、映像
サイズ可変
2013年

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