STRIPPER
〈はじめに〉
ここには私たちが故郷に求める期待通りの風景がある。何の飾りっけもなく、ゆっくりとした時間が流れている。この土地に昔からあった物は土から生えた植物のように自然とこの土地に馴染んでいる。それはどんなに崩れかけている家屋であっても、廃校であっても、変に新しく改装された建築であっても、その場所に溶け込み、同じ空間と時間を共有している。
〈多数のSTRIPPER〉
私はその風景に15カ所ほどのタグを付けていった。次の日そのタグを回収しに行くと、1カ所のタグがなくなっていた。更に20カ所のタグを各所に付け、4日後にそのタグを回収して回ると、4カ所のタグがなくなっていた。現在5カ所の私の作品は回収不能になったが、タグが剥がされた壁には、はっきりと痕跡が残っている。

