Road of the sex Matsudo – Ueno

移動する皮膚の採取

千葉県松戸市から東京都上野まで、都市の「表皮」をラテックスでなぞり、剥ぎ取りながら歩くプロジェクト。 ラテックスの線は、私という身体が移動した痕跡であり、同時に大地(都市)という巨大な存在と私を分かつ「境界」を剥ぎ取る行為でもある。

路上という公共の場において、この行為は絶えず他者の視線や環境の変化に晒される。 フランスでの実践と同様、そこには予期せぬ出会いや「不合理な美しさ」が宿り、剥ぎ取られたラテックスには都市の塵や時間、そして歩行という身体的記憶が定着していく。

松戸から上野へと至る数キロメートルの軌跡は、単なる移動の記録ではない。 それは、他者という環境に侵食されながらも、自らの皮膚を拡張し、世界と再び「縁」を結び直すための彫刻的実践である。

Road of the sex Matsudo – Ueno
ラテックス、映像
700×700×700mm
2009年

← Back to Works